大規模な災害において、医療機関をはじめとして消防署や地域の公共サービスにも甚大な被害が及ぶ。
停電・断水などインフラが破壊される、また被災地の病院にはすでに多くの被災者が溢れかえっている。二次災害や感染症の恐れもある、安全が保障できない。 重篤な症状、重傷、生命の危機がある場合に災害救助隊が救助する。被災地に災害救助の医療支援が活動するまでの間、在宅または避難所にて応急の処置をせざるを得ない場合がある、災害時の医療には限界がある。救急医療と災害医療とでは異なる状況となる。
最近の新型コロナウィルスの感染拡大により、従来の災害対策のような避難集中するということがむしろ危険な場合がある。
自然災害においてもできることならば在宅非難や過密化を避けることが望ましい。

常備薬の備蓄

在宅または避難所にて応急の処置をせざるを得ない場合において、常備薬の備蓄は欠かせない。
備えるべき薬は家族構成や病人や現在服用している薬があるかによっても異なる。
衛生用品として、消毒薬、アルコールティッシュ、絆創膏、ガーゼ、包帯、毛抜き、綿棒、爪切り、体温計、マスク、うがい薬など。服用薬は解熱薬や痛み止め、風邪薬、胃薬、整腸剤など。
外傷に消毒薬や化のう止めの塗り薬、湿布薬、虫さされの薬等を救急箱に。
地域や避難所でのインフルエンザ感染がある場合、子供や老人が急激に高熱がでて風邪の激しい症状では、医療手当を受ける。インフルエンザの検査はタイミングが重要でかかってすぐでは陰性となり判断できないことも。
抗インフルエンザ薬は、タミフル、リレンザ、イナビルなどインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬で、症状が出てから(発熱など)48時間以内に抗インフルエンザ薬を使って増殖を抑えれば、病気の期間を短くし、症状の悪化を防ぐことができる可能性があるとされている。インフルエンザウイルスを死滅させたり、治すことはできない。
在宅避難や避難所では風邪同様に一週間か10日ほどの安静で自然治癒をまつ。
インフルエンザに風邪薬の服用は、高熱、呼吸器の症状、全身倦怠などの症状を和らげることはできる。
*注意すべきはインフルエンザの時に自己判断で飲んではいけない解熱鎮痛剤
バファリンなどのアスピリン系
アスピリン、エテンザミドなどのサリチル酸系
ボルタレン、ブレシン等のジクロフェナクナトリウム系

ボンタールなどのメフェナム酸系
特にアスピリンは、他の解熱剤と比べて副作用のリスクが高い
一方飲んでも大丈夫とされている解熱鎮痛剤は
アセトアミノフェン(市販-タイレノール) : 副作用が少ないとされていて子供用の風邪薬にも使われている。
ロキソニン : 抗インフルエンザ薬と一緒に処方されるほど、服用していいのは15歳以上
市販感冒薬の成分をよく確かめる事。

 

【第2類医薬品】タイレノールA 20錠

タイレノールAは、主に脳(中枢神経)に作用し、痛みや熱をおさえます。
胃にはもともと、胃酸から胃壁を守るプロスタグランジン(PG)という物質が
あります。
タイレノールAは、このPGにほとんど影響を与えないため、「空腹時」にもの
めるやさしさで、効くのです。ただし、かぜによる悪寒・発熱時には、なるべく
空腹時をさけて服用してください。